Archive for 1月, 2013

洗面脱衣するための空間

友人の住まいは二世帯住宅で、両親と娘の私たち家族が同居しています。1階にメインのバスルームを設けましたが、2階にも夜遅く帰宅しても大丈夫なように、シャワールームを設けました。

1階のバスルームの隣に、洗面脱衣室を作る予定でしたが、家族の人数が多いため、洗面所と脱衣室をそれぞれ独立させました。洗面所や洗濯スペースを脱衣室の中に作ることが多いのですが、誰かがお風呂を使っていると、洗面化粧台を使うことも洗濯するのにも気を使います。そこで、キッチンの隣に洗濯機を設置するスペースを確保して、

料理など別の家事の合間にできるように工夫しました。また、洗面所は1階の脱衣所の隣と2階の階段ホールに作りつけました。家族が多いと、朝の支度が大変で、2階の階段ホールには、もう少ししたら年頃を迎える3人の娘のために、白いタイルの洗面台に、ブルーのガラス製の洗面ボウルを並べて2つ設置しました。以前、マンションに住んでいたころは、幼稚園や小学校へ行く準備で狭い洗面室の中で押し合いしていましたので、日々の暮らしの混雑具合を考えて、二世帯住宅の設計をお願いしました。

1階の洗面所は、高齢で腰痛持ちの母のために、洗面台下をオープンにして、椅子に座って使えるようにしました。母が洗髪するのを介助しやすいように、シャワー水洗もつけました。洗面と脱衣は同じ空間にあるものだと思いこんでいましたが、よく考えると、洗面と脱衣は同時にするわけでも、一連の流れとしてするわけでもありません。同じ空間におくのは、水回りを集中させた方が良いと考えていたからです。実は、独立させることで、時間を有効に使うことができるのです。案外、生活が変わったり、機能が変わったりしても、思い込みで、不便なまま使っていることがあります。生活のシーンを考えて、機能を同居させたり、空間を独立させたりすることで、うまく回ることがあると思います。