Archive for 9月, 2014

車椅子でも不自由のない住まい

住まいを新築する時、家族が若くて、元気であっても、だんだん高齢になっていくと、病気療養中であったり、体が不自由になっていたりすることがあります。介護の必要が生じることもあります。しかし、介護というのには、さまざまな状態があります。手摺や杖などを頼りに、自立歩行ができる状態もあれば、移動に車椅子を必要とする場合もあります。将来、家族がどのような状態になるか、完全に予測して、住まいを建てることは不可能です。しかし、車椅子が必要になった時、段差がある、車椅子より動線の幅が狭くて、通れない、動線がスムーズではない、方向転換ができないなど、根本的な問題で、車椅子が使用できないのでは困ります。これだけの基本的な問題だけはクリアしておきたいものです。

私の友人が住まいを新築した当初は、家族も若く、元気でした。あれから15年近く経ち、高齢になった父親は脳卒中を患い、車椅子の生活になりました。新築した時点で、両親のことを考えて、万が一、杖が必要になったり、車椅子になったりした時のために、住まいの中の段差をなくし、方向転換するのに必要なスペースも取りました。

特にこだわったのは、できるだけ、家族皆がダイニングテーブルで食事ができるように、動線を考えました。LDKはワンフロアにしましたので、LDK内の移動はスムーズに行きます。ダイニングとキッチンスペースの隣に、両親のプライベートルームを置きました。両親の部屋には、水回りに行く出入り口がありますが、もう1つ、ダイニングスペースに接している壁に、出入り口をつくりました。自分の部屋から引き戸を開けると、そこがダイニングスペースですから、簡単に移動することができます。普通のダイニングテーブルでは、車椅子の側板がぶつかってしまいますので、今までのテーブルに、車椅子の高さにちょうどいいサイドテーブルを作ってもらいました。お陰で、父親もストレスなく、家族と一緒に食事をすることができます。

住まいの中の水蒸気

住まいを新築する時、外の厳しい自然環境を遮断することで、住まいの中の居住性を向上させていこうと、高断熱で高気密の住まいを考えていきます。しかし、住まいの中で生活をしていると、大量の水蒸気を発生しています。キッチンでお湯を沸かしたり、電気炊飯器でご飯を炊いたり、料理をしたりすることで、大量の水蒸気が発生しますし、バスルームでは、湯船からも大量の湯気が出ます。
これらの湿気がうまく換気されないと、住まいの中の湿度はかなり上がっていきます。それだけではありません。最近は、住まいの中で、観葉植物や鉢植えを育てることも多くなりました。それらも、水遣りをしますから、どうしても、その周辺の湿度は上がってしまいます。

私の先輩が住まいを新築した時、リビングの南側をタイル張りにしました。そこには、彼女がずっと丹精してきたカニシャボテンの鉢が置いてあります。最初は、御主人や友人にプレゼントされた3鉢だけだったのですが、近所などで別の色の花を見ると、葉状茎を分けてもらって、増やしてきました。今では、12鉢になりましたが、カニシャボテンは、夏は直射日光や雨の当たらない比較的涼しい屋外で良いのですが、冬は室内に置かなければなりません。3鉢程度の時は、そんなに問題はなかったのですが、大きな株に育ったものが12鉢だとかなりのものになります。さらに、ポトスやカポックなどもありますから、冬には、リビングがすごく華やかになります。

反面、やはり、湿度が高くなり、鉢植えを置いている付近の壁やカーテンなどには、カビが生えてしまうこともありました。鉢植えというのは、湿気だけでなく、土がありますから、カビなども生えていますから、室内に大量に置くと、問題が起きやすくなります。専用のサンルームを作った方が良かったと思っているそうです。